カテゴリー別アーカイブ: 撮影

イラストでよくわかる!!写真撮影入門

『イラストでよくわかる!!写真撮影入門』
五條伴好・五條瑠美子 著
2001年 学研

子ども、遊園地、赤ちゃん、ポートレート、動物、花火、朝日、逆光、室内、都会・・・
あらゆる場面の写真の撮り方のコツをまとめた本です。

・・と書くと、よくあるものじゃないかと思いますよね。
この本を取り上げたのは、写真の撮り方をイラストで紹介しているところがすばらしいからです。
他でなかなか見ないのです。

カメラの持ち方はもちろん、撮る時のポーズや、被写体との位置関係など、そして光の当たり方や撮影場所の立ち位置まで、イラストで描かれているので非常に分かりやすいのです。
イメージしやすい、という表現が妥当でしょうか。

ちょっと古い本ですが、撮り方の基本は変わりません。
すごく参考になりました。

子どもをもっとカワイく!デジカメビデオ撮影のコツ50

『子どもをもっとカワイく!デジカメビデオ撮影のコツ50』
C3プロダクションズ 監修
2006年 メイツ出版

デジカメ、ビデオカメラ、携帯、と3種類の機器の使い方が紹介されています。
まあ、携帯での撮影を始め、ちょっと機器が古いのが何点ですが、
考え方そのものはまったく変わりません。

子ども向け、だとバカにしないで参考にしてみてください。
初心者の方にはすごく役立ちます。

理由は次の通り。
○子ども、という演出の聞かない相手をうまく撮影するコツが載っている
○何をするか分からない相手でも、とっさの判断ができるコツが載っている
○風景や小道具と組み合わせて、構図を考えるコツが載っている
○相手が動きまわるときの撮影のコツが載っている

嫌みではなく、『子ども=素人役者』、と捕らえると、
すごく役立つ本なのです。
個人的に、「子供の目線の先も構図に入れる」はなるほどと思いました。

なお、必ずしもこの本ではなくても構いません。子ども向けの撮影の本は使えます。

手作りアニメレシピBOOK

『手作りアニメレシピBOOK』
大高那由子 著
2011年 技術評論社

手を動かして作るアニメーションの作り方本です。

すごく可愛らしい本。
写真とイラスト、説明文で仕上がっています。

映像の歴史の初期に使われていた手法を、紙やペン、ボンドなどで再現していきます。
そしてその技術を使って、絵を動かす。

アニメーションの作り方の本として手元に置いておきたい。

映画美術に賭けた男

『映画美術に賭けた男』
中村公彦 著
2001年 草思社

舞台美術から映画の世界に飛び込んだ著者の、映画美術論です。
大正生まれの方なので、話は全般的に古いけれど、
映画全盛期に活躍してきた話は非常に面白い。

●ミニチュアを作って景色を再現する時も、向こうに行くほど縮尺を変えて距離感が出るように工夫する。
●舞台美術においては絵画的要素:建築的な要素が6.5:3.5。一方で映画美術においては、逆。
映画美術に建築が重要なことは確かで、勉強は独学。
●古い町並みを再現する時も、昔の地図を片手に歩き回って時代考証をする。するとイメージがわいてくる。
●映画美術は、建築家がやればいいというものでもない。どこにカメラを置くか、移動スペースをどう取るかなども考える。
インテリアデザイナーとは違う点で勝負する。

その他、日本映画が元気がよかった時代にアジアに進出しておけばよかったのだ、と苦言を呈します。
香港映画は、それをした、と。

そして、予算の関係で映画美術も縮小傾向にあること、後継者が育たないことなども憂いています。

映画技法のリテラシー1

『映画技法のリテラシー1』
ルイス・ジアネッティ 著
堤和子・増田珠子・堤龍一郎 訳
2003年 フィルムアート社

映画の構図、映像の技術について、実際の映画作品を例にとり、
これでもか、とたっぷり見せてくれる本です。

撮影、構図、編集、サウンドや演技まで、映像にかかわるあらゆる角度から解説していきます。
でも、これは危険な本ですね。
映画を撮ってない人は、こういったテクニックにすごく惹かれるもの。
でも、テクニックを使おうとして作る作品は鼻につく。

映画の用語辞典としても使えます。
個人的には、ミザンセヌという言葉がかっこいいと思いました。
フランス語で、ある空間での小道具の配置やアクションの演出をすること、だそうです。

玉ちゃんのライティング話

『玉ちゃんのライティング話』
玉内公一 著
2012年 玄光社

スタジオ撮影の照明術をまとめた本です。
スチール写真、かつスタジオ撮影に特化しているので、
必ずしもそのまま映画撮影に使えるわけではないけれど、
役に立つ発想やアドバイスがいっぱい。

個人映画では、ストロボはいらないし、小物撮影にそこまで時間をかけられない。
でも、照明の当て方で人やモノが作り出す雰囲気、
陰影のつくり方で生み出す感情は同じなのです。

篠木佐夫のあかりの仕事

『篠木佐夫のあかりの仕事』
JPL編集部 編
2008年 未來社

舞台照明を専門として生きた、大御所照明家・篠木佐夫氏の仕事をまとめた本です。
本の半分は氏の仕事の歴史でまとめられているので、
照明技術の本というより、人物の評伝・仕事ぶりの紹介本となっていますが、
照明技術の人の本と言うのは珍しく、彼や周りの人が話す内容が非常に興味深い。

●舞台上では、人物を際立たせるために照明がある。
●映画と比べて観客の注意力の集中のしにくい舞台の芸術では、
照明は、観客の目を重要な劇好意へ誘導するための大切な手段の一つである。

篠木氏は、デザイナーであると同時に、科学的な裏付けとなる学問も独学で研究していたと言う。
舞台の模型を作り、光の当て方を研究したり、水槽に水をはって光の屈折を研究したり。
夕暮れの空を見て、それが何色であるかなど、生活がすべて照明だったとのこと。

職人とはこういう人を言うのだと感じました。

マスターショット

『マスターショット』
クリストファー・ケンワーシー 著/吉田俊太郎 訳
2011年 フィルムアート社

いろんな映画のアングルを100種類紹介した本です。
本の半分が写真と図示に使われており、非常に分かりやすい。
著者は、「撮影現場でいろんな撮影方法を思いつけるように」書いたといいます。

本の中から面白かった記述をいくつか抜粋。

●ヒッチコックの定義によれば、映画のサスペンスとは
登場人物の気付いていない危機を観客だけが気づいていることを指す。
●性行為を描く上で最も難しいことの一つは、これまで何度も言われて
きたことだが、どのようにして両者の顔を同一画面に収めるかである。
●撮影現場では常に時間に追われているものだ。
作品について何カ月も時には何年も構想を巡らせることはできても、
現場ではほぼ瞬間的に撮影の新たな選択肢について考えたり
問題を解決したりしなければならない。

ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方

『ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方』
ピーター・K・ブリアン/ロバート・カプート 著
2004年 日経ナショナル ジオグラフィック社

20歳の頃から、ナショジオの写真には心奪われてきました。
今も、PCの壁紙にしているくらい。

本の前半はデジタルとフィルム両方のカメラの基礎知識。
そして後半は、人物、風景、自然、過酷な状況、ペット、文化、自然動物・・・
それぞれ得意なジャンルを持つカメラマンたちが、自分の撮り方を解説していく。

ジャンルや対象によって、こんなに撮り方・アプローチが違うものかと驚きました。
一つ一つなるほど、というアドバイスが並んでいます。
構図だけではなく、人と違う視点を持つコツ、景色に動きを加えるポイントなど
参考になる内容が満載で、明らかに、映像制作にも役立つ本です。

あるカメラマンのコメントが印象的でした。
「最も大切なのは、自分が心から撮りたいと思うものを、
自分のやり方で撮っていくことだ。誰もあなたの代わりにはなれないのだから。」

デジタルムービー実践ガイドブック

『デジタルムービー実践ガイドブック』
ビデオSALON責任編集
2012年 玄光社MOOK

写真を見るだけでも、シンプルに興奮する本です。
一眼レフでムービー撮影ができるようになった今、
結局その人の「画作り」の力量がより試されるようになってしまった、
という状況になっています。

この本では、カメラの機種や機材の紹介とともに、
実際に一眼レフでムービーを撮影していく過程を事細かに解説していきます。
最後は、いろんな監督のショートムービーの作り方を
ドドッと立て続けに紹介します。
映画の作り方マニアの僕も納得の内容です。