カテゴリー別アーカイブ: 上映・公開

一人でもできる映画の撮り方

『一人でもできる映画の撮り方』
西村雄一郎 著
2003年 洋泉社

映像・映画本の世界で名を知られている、西村雄一郎氏の本。
映画の作り方を一から十まで丁寧に解説してあります。

構図の事例や照明の基礎、カット割りのネタなど、
いかにも作っている人のための参考書、という感じがします。

読んでいてデ・ジャブ感が否めなかったけれど、
この本、映画を始めたころに読んだ
『映画の撮り方・ビデオの撮り方』のリメイクだと知りました。

映画配給プロデューサーになる!

『映画配給プロデューサーになる!』
CWS+高野てるみ 編
2003年 メタローグ

前半は、配給に関わるいろんなプロの記事。
後半は、映画の宣伝・パブリシティの仕事について。

個人的に気に入っているのは、
編者によるカンヌのプレスシートや業界人達のパスポート写真部分。
なんかドキドキする。

配給関連の本は何冊も読んでいるが、
この本も何回読んでもいまいちつかみ切れていない。

しかし、これ以上の「配給の仕事のポイント」は
書けないだろうなあと思う。

…つまり、映画の配給って、一つの答えがあるわけじゃなくて、
作品ごとに違う手法が必要だから。

ということに気付いて改めて、難しい世界だなあと思った。
すさまじく面白そうなんだけれども。

シネマ・スクエア・レックをもう一度

『シネマ・スクエア・レックをもう一度』
水野昌光/登重樹 著
2002年 新風社

三重県伊勢市の、田舎の小さな映画館。

映画『フィールド・オブ・ドリームス』の
「作れば、やってくる」の言葉を信じて、運営を続ける支配人の苦労。

全編インタビュー形式で書かれているため、
言葉の中から、この映画館の歴史を知ることになるのだけれど、
やっぱり興行って大変なんだなと伝わってくる。

支配人にとっては、上映した作品一つ一つが思い出なんだな、と
しみじみ感じた。

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ

『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』
太田 直子 著
2007年 光文社新書

1000本以上の映画字幕を担当してきた著者による、
ちょっと毒舌気味のエッセイ集。
字幕屋さんの本は、昔読んだ戸田奈津子のもの以来かも。

意外だったのは、字幕屋さんって、英語なら英語の作品だけを
担当するんではないのね。
辞書を片手に、いろんな言語を訳すこともあるそうです。

文字数制限に苦悩する、なんていう聞いたことのあるネタから、
句読点は使わない、配給会社の好き嫌いで修正される、なんてお話まで。

なかなか興味深い本です。

映画館ほど素敵な商売はない

『映画館ほど素敵な商売はない』
神谷雅子 著
2007年 かもがわ出版

3つの劇場を持つ京都シネマの支配人である著者の、
映画館を作るまでのものがたりと、そこへの想いを
まとめた本です。

映画館の見取り図などが載っていて、
これを見ているだけでもワクワクしてきます。

映画館を作る。
こんな魅惑的な言葉はないんじゃないでしょうか。

もちろん、夢物語だけではなく、映画館経営には現実がつきまといます。
そこも本には書かれています。

でもね、
僕の夢の一つでもあります。
my映画館。

映画のスタッフワーク

『映画のスタッフワーク』
兼山錦二:著
1997年 筑摩書房

製作から脚本、演出、美術、撮影、照明…
…特機、音楽、宣伝…

あらゆる映画の仕事に一つ一つ焦点をあてて解説した本です。

プロデューサー一つとっても、
エグゼクティブ、ライン、アソシエート…と分かれる、
などなど細かく紹介されています。

僕も辞書のように時々めくります。

が。

これはこれで知識として面白いですが、
哀しいことに自主映画ではここまで細かく分けられることは
そうそうありません。

業界への憧れを満たすための本なのかもしれません。

映画館のつくり方

『映画館のつくり方』
映画芸術編集部:著
2010年 AC BOOKS

珍しく新刊のご紹介です。
本屋で見つけて、おそらく2分くらいでレジに並びました。

日本全国のミニシアターの立ち上げと運営についてまとめた本です。
全部で15館。
それぞれの地域性や独自性、経営状況と集客、上映作品などが
紹介されています。

血湧き肉踊る本ではありません。
淡々と、現実を綴った本です。
そして、
それでも映画に取り憑かれた人たちが、
“儲からないんだけどねえ”“しんどいばっかなんだけどねえ”
などと言いながら、でもとってもうれしそうに自分の映画館について
語っているのです。

映画館づくりが一つの夢である僕は、現実を見た気がしました。
そして、それでも何かの形で、夢は実現するぞ、と思ったのでした。

movie大学

『movie大学』
cafe@franken MOVIE workshop:著
2001年 河出書房新社

映画制作のあらゆることをまとめた本。
自主映画より、というよりは、いかにプロを目指すか、
に主眼が置かれている。

そのため、撮影現場の写真や、プロ監督のインタビューで
埋められている。

尚、この本の中で一番響いた言葉は次のもの。

「自主映画は、基本的に好きな時に好きなものを作ればいい。
締め切りも約束事もない。
だからこそ、創意と熱意だけじゃなく、自己管理能力が必要」

映画の仕事はやめられない!

『映画の仕事はやめられない!』
附田斉子:著
2005年初版 岩波ジュニア新書

確か、岡山駅の駅ビルの本屋さんで何か読みたいなと思って衝動買いした本です。
配給・買い付け・宣伝という、僕がとても興味あって
そして詳しくない分野の仕事について書かれています。

著者のこれまでと、そして現在の仕事を紹介して、
子ども達にもこの世界のことを知ってもらおう、という本です。

もう僕の歳では、「どうやったらなれますか!?」という
シンプルな夢は見ないのですが、いずれはカルフの映画にもこういった
部隊を作りたいなと、かなり虎視眈々と考えています。

あの映画は何人みれば儲かるのか?

『あの映画は何人みれば儲かるのか?』
松尾里央:著
2008年初版 TAC出版

これは珍しい、映画の会計の本です。
映画とお金を結びつけて考えている人は、必読かもしれません。

この本では、有名な映画を取り上げ、役者のギャラの配分や
黒字化するための条件、会社の取り分などのお金の話をまとめています。

映画だけでなく、音楽や出版の分野にも話を広げていて、
僕はどちらかと言うと、音楽の話が参考になりました。

いくら映画を作っていると言っても、配給会社やいろんな広告代理店と
仕事をしているわけではなく、
それよりも、会場を借りてコンサートをする時のお金の動きが、
上映会のお金の流れと似ててそれが参考になったのです。

しっかり読んで、そしてただ読むだけでなく、
この考え方を自分(達)の作品に活かしていく。
プロデュースには必須ですね。