カテゴリー別アーカイブ: 監督・役者

1人でできる! 3日で完成! 事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック

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『1人でできる! 3日で完成! 事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』
渡川修一 小西イサオ 著
2016年 ペンコム

実は、カルフ主宰者による、初の著書です!!

ビジネスで動画を使いたい、
超初心者に向けて書いた動画の教科書です。

最低限の機材を使って、
隣に本を置いて、最初から順番に沿って真似ていけば、
1分間PR動画が出来上がるという仕組みになっています。

流行りのテクニックや機材にとらわれない、
長く使えるノウハウが満載の本です!

監督と俳優のコミュニケーション術

『監督と俳優のコミュニケーション術』
ジョン・バダム、クレイグ・モデーノ、 シカ・マッケンジー
2012年 フィルムアート社

これは、面白いです。

映画監督が、役者達を扱うのにどれだけ苦労しているか、
をまとめた本。

プロだから簡単、なんてわけにはいかないんですね。

褒めてなだめて叱っておどして。
あの手この手でスター達を動かそうとします。

その役者が経験があるかどうか、ではなく、
監督との間にしっかりとした信頼関係が出来るかどうか。

そんなことを考えながら読みました。

熱闘 映画術

『熱闘 映画術』
椎名誠
1991年 マガジンハウス

椎名誠監督の映画『うみ・そら・さんごのいいつたえ』の
撮影現場を写真とインタビューで追ったフォトドキュメンタリー。

個人的に椎名誠のファンというのもあるけれど、
そうでなくても一連の写真には興奮すると思います。
多くの仲間が集まって、大変さにひーひー言いながらも、
うまいものを食って酒を飲んで歌って踊って、そして撮る。
ひとつの幸せな映画撮影現場の姿を、目で追体験できます。

映画の撮影現場って、たいてい文字でしか読めないことが多いので、
こうやって多くの写真で具体的にイメージできるのは貴重だと思います。

ちなみに、椎名誠は、上映キャラバンでも有名です。
できあがった作品をかついで、全国をまわっていました。

映画とは、つくることと見せることの両方でなりたっている好例です。

ビリー・ワイルダーの映画作法

『ビリー・ワイルダーの映画作法』
瀬川裕司 著
2012年 明治大学出版会

自作の脚本も監督も担当するビリー・ワイルダーの技法を、
いかに、一つ一つの行動やセリフが次への伏線になっているかに着目して追っていく本です。
読んでいると、ビリー・ワイルダー作品が、機械じかけに思えてくるから不思議。
設定が物語を進めていくのです。

面白かった箇所を抜粋します。

●ストーリー内で30分が過ぎる毎にカッコー時計がが作動し、
映画が後半に向かうほどその間隔が短く表現される。
それにより、状況が緊迫していく。

●ワイルダーは、映画で描く日時は切り詰めることを好む。
何週間にも渡る出来事をじっくり描くことをせず、さっとながす。
出会って、すぐに結婚後のストーリーが始まる、と言った具合に。
大事な局面を、あえて観客の想像力にゆだねている。

●小道具を効果的に使う作家である。
電話、タバコ、マティーニ、階段、変装、など。
その使い方を駆使している。

全体的にワイルダーファンしか面白くないと思われる部分もあるけれど、
第7章「ファンを惹きつけるおなじみの要素」だけ読むのも参考になります。

映画技法のリテラシー1

『映画技法のリテラシー1』
ルイス・ジアネッティ 著
堤和子・増田珠子・堤龍一郎 訳
2003年 フィルムアート社

映画の構図、映像の技術について、実際の映画作品を例にとり、
これでもか、とたっぷり見せてくれる本です。

撮影、構図、編集、サウンドや演技まで、映像にかかわるあらゆる角度から解説していきます。
でも、これは危険な本ですね。
映画を撮ってない人は、こういったテクニックにすごく惹かれるもの。
でも、テクニックを使おうとして作る作品は鼻につく。

映画の用語辞典としても使えます。
個人的には、ミザンセヌという言葉がかっこいいと思いました。
フランス語で、ある空間での小道具の配置やアクションの演出をすること、だそうです。

ジョン・ウォーターズの悪趣味映画作法

『ジョン・ウォーターズの悪趣味映画作法』
ジョン・ウォーターズ 著/柳下毅一郎 訳
2004年 青土社

実は見たことはないけれど、ジョン・ウォーターズはとにかくひどい映画を作っているようなのです。
驚くことに、見たことがないはずなのに、役者ディヴァインの名前も容姿も知っている、ということ。
この本は、監督の自伝、作品の回顧録です。
ティム・バートンと同じく、個人的な趣味趣向がマーケティング的に受け入れられたタイプですね。

決して映画の作り方について書かれた高尚な本ではありません。
むしろ、頭の中に浮かんでくる映像から目を背ける描写もありました。
でもその中で、これはと思った箇所を抜粋してみます。

●常に観客を集めること。お金がかけられないのなら、金をかけた映画でできないことをやる。
●映画学科の学生はいつも技術面ばかりを考えて過ちをおかす。観客は、ストーリーをきちんと語る脚本と、見て楽しい役者を求めているのだ。

役者の容姿についての監督のコメントはちょっと新鮮でした。
「容姿がひどければひどいほど映画界で成功できる。ハンサムは掃いて捨てるほどいるから」

知っておきたい21世紀の映画監督100

『知っておきたい21世紀の映画監督100』
2010年 キネマ旬報社・編

日本と海外、それぞれ50人ずつ取り上げる本です。
名前を見て作品や映画監督だ、と僕が認識できた数は次の通り。
日本:38人、海外:21人。
それぞれの監督の出自、監督になるまでの経緯、
そして作風や作ってきた作品の流れも説明していきます。
現在活躍している監督たちの動向が一望でき、
そして、現代における映画監督に求められている作品が何か、を
浮き彫りにしている気もしました。

山田洋次 映画を創る

『山田洋次 映画を創る』
山田洋次・冨田美香 編著
2011年 新日本出版社

立命館大学の映像学部と山田洋次監督が制作した映画
『京都太秦物語』のメイキング本です。

山田監督の講演や関係者のインタビュー、学生のコメントで構成されます。
後半の、役割別の学生のコメントがいい。
大変だった、という意見の中に、ものすごい充実感を感じます。
「昔の映画撮影所では、ベテランから若手への、
無形の技術・あうんの呼吸のようなものが伝承されていたが、
今はそれが難しくなってきている。」
そんな山田監督の言葉が頭に残りました。
映画制作スタイルは、時代によって変化していってるんだな、と。

伊丹十三の映画

『伊丹十三の映画』
「考える人」編集部編
2007年 新潮社

監督・伊丹十三を、関わったあらゆる役職の人のインタビューで解析する本です。
妻の宮本信子を始め、役者はもちろん、カメラマンやメイクさん、通訳、
特撮、宣伝マンなど、その数は多岐に渡ります。

とにかく緻密な要求をする監督だったらしく、伊丹作品のおかしさ、
というのが細やかな設計からできあがっている、というのが面白いですね。
映画の作り方、という視点でまとまっている本ではないけれど、
あらゆる分野の人が登場するため、その言葉の端々から得るものは少なくありません。

個人的には、配給宣伝の人のコメントが面白かったです。
「伊丹映画は、お正月やGW、夏休みに公開することはなかった。
伊丹映画は大人が観る映画だから、社会が正常に機能しているときに
公開するべきと考えていたため。社会人が休みモードに入って
のんびりしようかって時に、税金の映画を観よう、とはならない。」

いつの日にかきっと

『いつの日にかきっと』
藤井誠二 著/山田茂 写真
2002年 株式会社アートン

梁石日の小説『夜を賭けて』の映画化に参加すべく情熱を傾ける、
在日の若者たちのインタビュー&写真集です。

映画の制作行程にはほとんど触れず、登場人物たちがどんな想いで
映画に関わろうとしているのかをつづっていきます。
まさにこれこそが、映画作りだと思うんです。

伝えたいことがある。表現したいことがある。
伝えなきゃいけないこと、残さなきゃいけないこと。
それを、ストーリーと映像に乗せて届ける。残す。
映画を作るということを、ひしひしと感じさせてくれる本です。
近々、小説を読もうと思います。