映画脚本100のダメ出し

『映画脚本100のダメ出し』
ウィリアム・M・エイカーズ 著
シカ・マッケンジー 訳

ハリウッド式の脚本術の本です。
ハリウッド式の映画本はたいてい、「いかに売り込むか」「どうやってカネにするか」というポイントを考えて書かれていますが、
この本も多分に漏れず、のっけから「選ぶ人(リーダー)にいかに読んでもらうか」をこれでもか、と強調してきます。
このリーダーの選定に落ちないような、お眼鏡にかなうようなコツをたっぷり取り上げていきます。

もちろん、お眼鏡にかなうというのは、脚本として優れているということ。
良い脚本にするためのコツも満載です。
個人的になるほど、と思った点をいくつか。

●悪役が、自分が主人公である、と信じている。大義を持っている。
確かに、生き生きと描かれる悪役は、悪役たる理由があります。
●登場人物のキャラは、見てくれではなく性格や動作で際立たせろ。
髪の色や目の色、ハンサムかどうかということを書くのではなく、変わった癖を持っているとか変な言動など。
●セリフにアラビア数字を使うな。
これは目から鱗でした。(ただ、英語ならでは、かな)人によって読み方や文字数が変化するから、とのこと。

本の最後の部分は、脚本家を目指すのは諦めろ!くらいの勢いでたたみ掛けてきます。
ちょっと試してすぐ止めたり悩んだりするな、ということだと思います。