ヒーローの作り方

『ヒーローの作り方』
オットー・ベンズラー 編/小林宏明・他 訳
2010年 早川書房

キャラクターの生み出し方を、様々なミステリー・冒険・探偵作家たちが紹介していく本です。
詳しい人から見たらたまらないラインナップなのかもしれません。
しかし個人的には、ロバート・パーカーのスペンサーと、デビット・マレルのランボーしか分からなかった。

名前の付け方、性格の決め方・・・当然、たった一つの方法があるわけではないのだけど、
だからこそ、いろんな方法、考え方に触れる事ができるのは貴重です。

共通して感じたのは、キャラクターを「作った」のではなく、「やってくるのを待った」ということ。

ジョン・コナリー氏の章に、なんだかひどく、感動しました。
ヒーローが、世の中に対して主義主張、ポリシーを持っているのだ、と。
言葉とか恰好とか、そういうことではなく、確固たるものは、信念だったり、生き方だったりする。
読者は、そこに共感し、憧れる。
それが、ヒーローたるゆえんかもしれません。

一人の著者は、こう締めくくっていました。
「彼らがこれからどんな人生を送るのか、どうなっていくのか、誰にも分からない」