演出についての覚え書き

『演出についての覚え書き』
フランク・ハウザー/ラッセル・ライシ 著
シカ・マッケンジー 訳
2011年 フィルムアート社

伝えることが難しい「演出」についての本です。
舞台の演出法についての本だが、個人映画にも活かせるかと思った部分を抜粋。

○それぞれの人物を「もし自分が演じるなら」と仮定して、そのパートだけを読む。続けて読んでいくと鮮やかなアイデアが浮かび、役のポイントもつかめる。
○優れた劇には、主要人物に対して「するかしないか」という問いがある。それを見つけよ。
○思い描いたイメージの60%が実現できたらかなりのものだ。すべてを思い通りに動かそうと思うな。
○演出家にとって最高の褒め言葉は「あなたは初めから何がしたいかはっきり分かっているように見えました」。あなたがびくびくしていたら、役者やスタッフはそっぽを向くだろう。明確で自信にあふれた態度をとれ。
○イメージ通りの俳優を期待するな。オーディションで大事なのは、「この役に見えるかどうか」ではなく「この役が演じられるか」だ。
○シーンに起伏をつけろ。シーンの中にも、シーンがある。
○それぞれの担当分野についてスタッフのアイデアを求めなさい。演出家に直接、個人的に話しにきてもらうこと。
○見学者を招こうと思ったら・・「セリフが聞こえなかったところは?」「意味が分からなかったところは?」など質問をするといい。
○感情を示す言葉でアクションを説明するな。行動で表せない、感情面の演出を与えるな。
○台本を暗記したばかりの役者には優しくしろ。最初に台本を見ずに演じ始める役者は、傷つきやすい状態にある。新しい目標の達成や、的確さを求めるな。