映画表現の教科書 名シーンに学ぶ決定的テクニック100

『映画表現の教科書 名シーンに学ぶ決定的テクニック100』
ジェニファー・ヴァン・シル 著
吉田俊太郎 訳
2012年 フィルムアート社

セリフを使わない映像テクニックを100個集めた本です。
読んで気付かされたけれど、無声映画の時代は、セリフで物語を伝えることができなかったわけです。

100種類すべてに、サンプル映画とそのシーンのコマ写真。
そして詳細な解説がついています。
「教科書」という表現に間違いはなく、読むのはすごく楽しい。

しかし、この本を辞書のように使ってはいけません。
この中からどれを使おうか、という発想になるのは間違っていて、これだけ演出家はあれこれ考えているんだ、ということを知ることだけが本質だと思います。

自分の作品をつくる際に、じっと考え抜く。
どうやったら伝わるか、を考え抜く。

これが、映画作りの醍醐味だと改めて思いました。