Sound Design 映画を響かせる「音」のつくり方

『Sound Design 映画を響かせる「音」のつくり方』
デイヴィッド・ゾンネンシャイン 著/シカ・マッケンジー 翻訳
2015年 フィルムアート社

音楽ではなく、音の本です。効果音とか環境音について。
すごく緻密な本でした。

いくつか面白かった点をピックアップします。

・時として音は映像よりも強い力を持つ。
『ゴッドファーザー』で主人公がレストランで銃を撃つ際、電車が轟音を上げて走り去る。
しかしその電車は一切画面に映らない。

・シナリオを読んで、必要な音をピックアップする。
-人物や物体のアクション
-音がある環境
-登場人物や観客が体験する感情
-場面転換やストーリーの移り変わり

・ビジュアルマップ(ストーリーと音の流れ)、サウンドマップ(具体的な音、心情的な音、音楽、声を区別する)を作る。

・私たちが一度に認識できる音は2つまで。

・音によって空間のサイズを感じ取ることができる。

・脳は音を処理するのに時間がかかる。アクション映画でカットがどんどん速くなっても、それに合わせた音を入れると脳が追いつかない。

また、いろんな表があって興味深いです。

<感情の音表現表>
例)
嬉しさ=速い動き、協和音の多用
慈悲=低い音の繰り返し

<音楽ジャンルと感情>
例)
賛美歌=落ち着き、深い平穏
バロック=正確さ、秩序

撮影が終わった後、編集するときに役立つ本なので、こだわり派の監督さんが一人でじっくり取り組むのに向いてると思います。