タグ別アーカイブ: 映画製作

映画にしくまれたカミの見えざる手

『映画にしくまれたカミの見えざる手』
谷國 大輔 著
2009年 講談社プラスアルファ新書

旅先の本屋さんで平積みになっていて、
パラパラとめくってすぐにレジに持って行きました。

友情出演の意味、映画の長さについて、映画俳優とテレビ俳優の違い、
格安DVDの存在、権利ビジネスの複雑さ、ロケ地誘致のせめぎあい…

映画を取り巻く産業について知ることで、
映画作りがより身近になっていきます。

一人でもできる映画の撮り方

『一人でもできる映画の撮り方』
西村雄一郎 著
2003年 洋泉社

映像・映画本の世界で名を知られている、西村雄一郎氏の本。
映画の作り方を一から十まで丁寧に解説してあります。

構図の事例や照明の基礎、カット割りのネタなど、
いかにも作っている人のための参考書、という感じがします。

読んでいてデ・ジャブ感が否めなかったけれど、
この本、映画を始めたころに読んだ
『映画の撮り方・ビデオの撮り方』のリメイクだと知りました。

ドキュメンタリー;リアルワールドへ踏み込む方法

『ドキュメンタリー;リアルワールドへ踏み込む方法』
村上匡一郎 著
2006年 フィルムアート社

ドキュメンタリー本はいくつか読んできたけれど、
たいてい次の2つに分類されると思う。

○作家それぞれのドキュメンタリー撮影への想い
○ドキュメンタリーを作る方法、という名の、結局のところ映画制作方法本

この本では、この2つのいいところを混ぜてある。
非常に良本だと思う。
とくに、制作方法部分では、一般的な機材の使い方ではなく、
ドキュメンタリーのためのロングショットとアップの違い、
目的に応じたマイクの使い分け、そして「やくざを撮るには?」みたいなTips まで、
ドキュメンタリーに特化してあるのが、いい。

リハマネ!

『リハマネ!』
磯金俊一 著
2009年 プリズム

オーケストラのリハーサルをマネージメントする、
という発想で書かれた本です。

なんでオーケストラの本を?と思うかもしれませんね。
最初は、リハーサルの手法が参考になるかなと思って読んだんですね。

ところが、これがなんとびっくり!
指揮者と演奏者たちの関係が、監督と役者・スタッフのそれとまったくかぶるんです。

指揮者の想いをどう伝えるか、演奏者のバランスをどうとるか、
全体の気持ちをどう管理するか、どんな順番でリハーサルをやると効果的か、
チームの特性をどう演出するか…

映画にとっても、参考になること満載の本でした。

映画監督術 SHOT BY SHOT

『映画監督術 SHOT BY SHOT』
スティーブン・D・キャッツ 著
1996年 フィルムアート社

僕が映画作りを始めてから、ほとんど最初に買った撮影の本です。

今、「撮影の本」と書きましたが、タイトルは監督術、です。
この本には、人の配置やカメラのアングル、カット割によって、
どんな風に撮りたいストーリーを表現していくか、
という点が詳しくまとめられています。

それを踏まえて、撮影視点での「監督の本」という気がします。

まだまだ映画作りについて無知で、
とにかく赤線を引きまくって辞書のように読みました。

映像クリエーターの仕事

『映像クリエーターの仕事』
映像塾プロジェクト 編
1995年 シネマハウス

映像クリエーターを育てる、映像塾というスクールの講師陣の
講義集とカリキュラムを紹介している。

深作欣二、若松孝二、といったビッグネームも含め、
プロデューサーから監督、カメラマン、照明、シナリオ…あらゆる分野の
専門家の講義は確かに面白い。

と同時に、やはり「経験者にとって面白い話」と
「これから始めようとする人にとって面白い話」は違うものなのだ、
と確信もした。

映画配給プロデューサーになる!

『映画配給プロデューサーになる!』
CWS+高野てるみ 編
2003年 メタローグ

前半は、配給に関わるいろんなプロの記事。
後半は、映画の宣伝・パブリシティの仕事について。

個人的に気に入っているのは、
編者によるカンヌのプレスシートや業界人達のパスポート写真部分。
なんかドキドキする。

配給関連の本は何冊も読んでいるが、
この本も何回読んでもいまいちつかみ切れていない。

しかし、これ以上の「配給の仕事のポイント」は
書けないだろうなあと思う。

…つまり、映画の配給って、一つの答えがあるわけじゃなくて、
作品ごとに違う手法が必要だから。

ということに気付いて改めて、難しい世界だなあと思った。
すさまじく面白そうなんだけれども。

シネマ・スクエア・レックをもう一度

『シネマ・スクエア・レックをもう一度』
水野昌光/登重樹 著
2002年 新風社

三重県伊勢市の、田舎の小さな映画館。

映画『フィールド・オブ・ドリームス』の
「作れば、やってくる」の言葉を信じて、運営を続ける支配人の苦労。

全編インタビュー形式で書かれているため、
言葉の中から、この映画館の歴史を知ることになるのだけれど、
やっぱり興行って大変なんだなと伝わってくる。

支配人にとっては、上映した作品一つ一つが思い出なんだな、と
しみじみ感じた。

映画監督になるということ

『映画監督になるということ』
安部偲 著
2002年 演劇ぶっく社

劇場デビューをした映画監督15人の、
これまでと今とこれからをインタビューした本。

それぞれ、違った方法で映画監督になった経緯を
比べて書いているのも面白い。

ただね、映画監督への道は、時代時代で違うものなのかもしれない。
そう言う意味では、この内容を真似る、というより参考程度だろうか。

一つ15人にあった共通点。
それは、自分で何か作品を作っていた、ということ。

時計じかけのハリウッド映画

『時計じかけのハリウッド映画』
芦刈いづみ/飯富崇生 著
2008年 角川SSC新書

アメリカでシナリオの勉強をした、という著者が、
いくつかの有名な映画のシナリオを分析する、と言う本。

ハリウッド映画のシナリオの構成がキッチリ決まってる、
というのは正直、よく聞く話だけど、
その作品に対する考え方やその他の体験などを知りたくて読んでみた。

分析対象として挙げている作品の一つが、
常々僕が観たいと思っていた作品だったので、
そこの部分だけ読まないように飛ばしながら読み進める、
という非常に難解な読み方を実行!

「よくできた映画は、音が無くても楽しめる」
この言葉が刺さった。