カテゴリー別アーカイブ: 企画・準備

時代劇の作り方

『時代劇の作り方』
飯村庸一・春日太一 著
2011年/辰巳出版

長年時代劇を作り続けてきたプロデューサー飯村庸一氏の、
語りによる日本の時代劇の歴史本です。

具体的に撮影の方法や技術論が出てくるわけではなく、
プロデューサーがどんな視点で作品を作ってきたかを
ひも解く気持ちで読みました。

●プロデューサーと脚本家、監督の関係も、結局は信頼感である、と。
 気持ちが合わない、と感じているいい作品にはならない。

●プロデューサーには、現場のクリエイティブに任せる、
 という度量が求められる。

●制作時には、関わる人たちの立場や思惑が交錯するから、
 時には収拾がつかなくなることがある。
 その糸をほぐしていくのが、プロデューサーの仕事だ。
 だから、人の心理の綾を読み取ることが何より大切。

デジタルムービー実践ガイドブック

『デジタルムービー実践ガイドブック』
ビデオSALON責任編集
2012年 玄光社MOOK

写真を見るだけでも、シンプルに興奮する本です。
一眼レフでムービー撮影ができるようになった今、
結局その人の「画作り」の力量がより試されるようになってしまった、
という状況になっています。

この本では、カメラの機種や機材の紹介とともに、
実際に一眼レフでムービーを撮影していく過程を事細かに解説していきます。
最後は、いろんな監督のショートムービーの作り方を
ドドッと立て続けに紹介します。
映画の作り方マニアの僕も納得の内容です。

藤子F不二雄のまんが技法

『藤子・F・不二雄のまんが技法』
藤子・F・不二雄 著
2000年 小学館文庫

タイトル通り、ドラえもんの作者による本。
これが、映画に役立つことにびっくりなのです。

マンガを描くことが、映画作りと同じであるという趣旨から、
目次が「キャラクターづくり」「ロケハンに出かけよう」
「シナリオを作ろう」「クランクイン」と続きます。

著者の売れるまでの苦労を知り、売れるための心構えとして
「自信と劣等感をバランスよく持つ」という言葉が響く。
後半は、ドラえもんのコマ割り・アングルからどんな狙いがあるのか、を
一つ一つ解説していきます。
これは、絵コンテの描き方に他なりません。
また、実例をドラえもんの漫画で解説するのが最高です。

黒澤明 絵画に見るクロサワの心

『黒澤明 絵画に見るクロサワの心』
黒澤 明 著
2010年 角川書店

黒澤明の画コンテ集です。
絵コンテ、ではなく、画コンテ、です。
タイトルも「絵画」とあります。

絵コンテと言えば黒澤明、みたいな意見もありますが、
やはり彼のは絵コンテではない、と思っています。

「描く時に、撮影のことを具体的に考えながら描く」
「シナリオを書く時も、すでに映像を考えている」
文章は多くない本ですが、書かれている内容は深く納得できます。

絵画を眺める本、という新しい楽しみ方のできる本だと思います。

一人でもできる映画の撮り方

『一人でもできる映画の撮り方』
西村雄一郎 著
2003年 洋泉社

映像・映画本の世界で名を知られている、西村雄一郎氏の本。
映画の作り方を一から十まで丁寧に解説してあります。

構図の事例や照明の基礎、カット割りのネタなど、
いかにも作っている人のための参考書、という感じがします。

読んでいてデ・ジャブ感が否めなかったけれど、
この本、映画を始めたころに読んだ
『映画の撮り方・ビデオの撮り方』のリメイクだと知りました。

映像の原則

『映像の原則』
富野由悠季 著
2002年 キネマ旬報社

絵コンテつながりでのご紹介です。

機動戦士ガンダムの監督でもある著者が、その絵コンテを使った映像演出について語った本です。
絵コンテを使っていかに映像を演出していくかに、すべてのページが割かれています。

難しい・・
正直、最初に読んだ時はそう思いました。

でも、絵コンテを描き続け、それを元に撮影を何年も続けた今、
一つ一つの言葉がすんなりと頭に入ります。

それはつまり、
やっぱり目で読んで頭で考えるだけじゃなくて、実際にどんどん描いてどんどん撮れ、
ということでもあるのです。

個人的にも、赤線をびっしりと引いてある本です。

ドキュメンタリー;リアルワールドへ踏み込む方法

『ドキュメンタリー;リアルワールドへ踏み込む方法』
村上匡一郎 著
2006年 フィルムアート社

ドキュメンタリー本はいくつか読んできたけれど、
たいてい次の2つに分類されると思う。

○作家それぞれのドキュメンタリー撮影への想い
○ドキュメンタリーを作る方法、という名の、結局のところ映画制作方法本

この本では、この2つのいいところを混ぜてある。
非常に良本だと思う。
とくに、制作方法部分では、一般的な機材の使い方ではなく、
ドキュメンタリーのためのロングショットとアップの違い、
目的に応じたマイクの使い分け、そして「やくざを撮るには?」みたいなTips まで、
ドキュメンタリーに特化してあるのが、いい。

DVシネマのつくりかた

『DVシネマのつくりかた』
2002年 写真工業出版社

大きな本屋さんに行くと、必ず映画コーナーに足を運びます。

なのでたいていの映画本の背表紙は見たことがある、
と豪語できる自信があります。

そんな僕は、この本をよく見かけます。
古い本ですが、結構売れてるんじゃないでしょうか。

まだまだカルフの映画づくりも脆弱だった頃、
この本をよく眺めていました。
写真も穴があくほど日々眺めていました。

今久しぶりにパラパラとめくってみましたが、
この中の機材の大部分を持ち、憧れて見つめていた編集ルームそっくりの
部屋に住んでいます。

イメージすると夢はかなう。
そんな気持ちになりました。

映画のスタッフワーク

『映画のスタッフワーク』
兼山錦二:著
1997年 筑摩書房

製作から脚本、演出、美術、撮影、照明…
…特機、音楽、宣伝…

あらゆる映画の仕事に一つ一つ焦点をあてて解説した本です。

プロデューサー一つとっても、
エグゼクティブ、ライン、アソシエート…と分かれる、
などなど細かく紹介されています。

僕も辞書のように時々めくります。

が。

これはこれで知識として面白いですが、
哀しいことに自主映画ではここまで細かく分けられることは
そうそうありません。

業界への憧れを満たすための本なのかもしれません。

映画づくりの旅

『映画づくりの旅』
辻仁成/種田陽平:著
2002年 世界文化社

映画の美術監督の仕事についてまとめた本です。
これは、写真を見ているだけで興奮します。

そう言えば、20歳の頃、僕は映画の小道具や美術に憧れていました。
特撮や特殊メイクも好きだった。

美術監督とは、自分の手で新しい世界を作り上げるクリエイターなんですね。