字幕の中に人生

『字幕の中に人生』
戸田 奈津子 著
1994年 白水社

著者については、説明は必要ないでしょう。
何度、映画のエンドロールの最後に名前を見たことか。

この本は確か、発売してすぐに本屋に買いに行った覚えがあります。
著者が、字幕の世界に入るまでの人生を描いた本です。

このタイトルを見ると、個人的にちょっと切なくなります。

自分も、映画の中に人生を見つけたくて、
映画の中に自分の居場所を探したくて、
むさぼるように一気に読みました。

1994年。
そのあと、僕はビデオカメラを手にしたのでした。
そして今に至ります。

こういった本は実用書ではなく、
でもどこか間接的に、読む人の無意識に、
静かに影響していく本だと思うのです。

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