『「写真で食べていく」ための全力授業』
青山裕企 著
2016年 玄光社
直球のタイトルに偽りのない本だと思います。
写真撮影をテーマにした本ですが、この内容は映画制作にも置き換えることができるでしょう。
「機材の良さと腕前だけでいったら、プロとアマの差はそれほどない時代になった」と著者は言い切ります。
その上で、あなたはどうしますか?と尋ねられる。
「あなたは何を撮りますか?」
「あなたは何を表現したいですか?」と。
そしてそれを実現するための考え方や手法を事細かに解説していきます。
持ち物リストや撮影時のバックアップ法といったことから、
営業方法やポートフォリオの作り方、見積書の書き方から著作権のことまで。
必要な知識は一式揃った書籍だと言っていいのではないでしょうか。
ただね、この本を読めば写真で食べていける、ということではありません。
一番大事なこと、「あなたはどうしますか?」は自分で考えなければいけない。
「作品が売れる(評価される)ためには、クオリティーや時代とのマッチングもさることながら、共感を得ることが重要」
この言葉も刺さりました。