映像制作モダンベーシック教本

01企画・準備

『映像制作モダンベーシック教本』
鈴木佑介 著
2022年 玄光社

映像の基本的な部分から、機材選び、照明、録音、撮影方法、編集の組み合わせ、カラーグレーディングまで、幅広くまとめられています。

帯に「映像の仕事ができるようになるための45のレッスン」とあるように、専門家を目指す・より深いスキルをつけたい人が読む本ですね。

インタビューなどの動画撮影と、役者のいる映画撮影は、どちらに軸を置くかで考え方や機材の組み合わせが大きく異なってくるなあとつくづく思いました。

ちょっと専門寄りの本によくあるのが、「これがオススメです」というマイクが11万円とか。それを読んで「わかりました(Amazonでポチ!)」とはなりません。
マイクだけでなくいろんなものがそのレベルだから、総額が大変なことになるわけです。
本書も、紹介されている機材はプロ向けで、「仕事をするんだからきちんとしたものを選ぼう」的なことが書かれています。

しかも、「基本的にオートはNG。マニュアルで」というアドバイスなので、やはりそれぞれの機材の使い方に精通しないと現場では使うのが怖い。

最初からこの本の通りでなければならないというのはなかなかハードルが高そうです。
これは、読み手が自分の目的と立ち位置を考えて判断しなければいけませんね。

著者は、特殊なドローン撮影や、モーショングラフィックスは手を出さない、と書きます。
「やらないことを決めておく」というのも大事なアドバイスですね。

個人的には、知らなかったこともちょこちょこたくさんあり、また自分の得意分野も整理されており、とても楽しめる充実した一冊でした。
自分でも使っている人が、考え方の整理や、部分的に学び直す用途がいいかなと思います。

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