『成井豊のワークショップ/感情解放のためのレッスン』
成井豊 著
2010年 論創社
キャラメルボックスの成井豊による役者のためのレッスン本です。
役者の訓練法として読みました。
相手を信用しなければならないような2人組の組み体操で、コミュニケーションを学ぶ方法など、普段のレッスン法が満載。
面白い知識もありました。
「発声練習で鍛えた部分と、セリフで使う声の出し方が違うと、活かせない」
「読み合わせでは、自分のパートだけ線を引いて覚えて考えるのは素人。全部を読むこと」
役者とは、感情表現だけでなく、身体訓練やメンタル面も鍛えることが必要な仕事なのだとつくづく思います。
全体的に感じたのは、自分を偽って「演技」しないということ。
自分の身体を、表現したいものに近づけるのだ、という感じ。