『マイ・ファースト・ムービー』
スティーヴン・ローウェンスタイン 編
宮本高晴 訳
2002年 フィルムアート社
どうやって最初の映画を作ったのか、を16人の監督にインタビューした本です。
読んでいて、ひっかかった言葉をピックアップします。
「監督していると、自分の弱点と向き合わされてばかりいる」
「実際にやりとげる人と、口先だけの人を隔てるものは、
才能のあるなしとか運不運といったことだけではない。」
「多くの監督にとって処女作は、技術的に未熟であることは認め、
処女作は他人と違うことを気づいてもらうことを意味する。」
「いいムードを保っていれば、突発事故にも対処できる。
ドラマはカメラの向こうにあるもので、こちら側にはない。」
総じて、皆、資金調達に力を入れています。
全部の監督の共通点はそれだけで、
あとのやり方、考え方ははほんとうにバラバラ。
みんな、全然別の苦労をしていて、映画の知識などの部分はあまり触れていません。
知らないなら何となく思うようにやるし、もしくはカメラマンに任せてしまう。
また、題材として自伝的要素を入れる人が多いのも特徴的でした。