『スティーヴン・キング 小説作法』
スティーヴン・キング 著 / 池 央耿 訳
2001年 アーティストハウス
前半は生い立ちと小説家として成功するまで。
後半に、小説の書き方、創作術をまとめています。
気になったポイントを少し書きだします。
●読者は作中人物の職業に強い関心を示す。
●まず作品が出来上がったところで、装飾音を加え、
化粧塗りを施す箇所を見つける。
●原稿が仕上がると、一息入れてから、作品の底流にある傾向を
くっきりと浮き彫りにする意識で第二稿を書く。
●推敲の過程では、筋の運びと、道具箱の扱いである。
などと・・・かなり細かく、創作過程をひも解いて行きます。
“読み終えて、母は言った。これなら、本になる。
以来、今日まで、これ以上に私を勇気づけた批評はない。”
この、幼少期のエピソードを読んで、思わず涙が出そうになりました。