だれでも書けるシナリオ教室

『だれでも書けるシナリオ教室』
岸川真 著
2010年 芸術新聞社

この本の特徴は2つあります。
1つ目は、青春ものの型、ホラーの型、ホームドラマの型・・・と、
あらゆるシナリオのジャンル別に、ストーリーの「型」を列挙していること。
これはすばらしい。
自分が書こうとしている型に当てはめながら書くことができます。

2つ目は、著者が一つのシナリオを書く行程を、依頼を受け、苦しみ、
解決していく様子をドキュメンタリータッチで解説していること。
シナリオを書いたことが無い人、書きながら苦しんでいる人は一読の価値があります。

面白かったところを抜粋。
●ト書きで、ライター側から監督へカット数の要求ができる。
●忘れっぽい人は小道具に注意する。必ず活かさないといけないから。
●有機的に結びついていかない音楽の指定は脳の無駄遣い。

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