『人の心を動かす!映像インタビュー術』
2023年 玄光社
12人の映像作家によるインタビュー映像制作のテクニック、コツをまとめた本。
じっくりと読みふけってしまいました。
いいなと思った部分を少しピックアップします。
・本心で言ってる、正直に言ってる、原稿に書かれた言葉ではなく自分の言葉を使っている、そんなリアリティがあってはじめて視聴者に届きます。
・準備の大前提、それは相手のことや企画のテーマに興味関心を持つこと。興味を持ってるかどうかは、相手にも伝わっている。
・なぜ?を多用しない(明確に答えられる場合ばかりではないから)
・質問リストに優先度をつけておく。
・海外ドキュメンタリーでは、ノーナレーション、1カメ+Bロール(挿入カット)。
・引き(ワイド)ショットは、手の動きも入る、バストショットよりもやや広いアングルを狙うことが多い。
・少人数の現場で、多くの機材を持ち込むと、移動やセッティング時間の負荷が増す。結果的にインタビュー時間を圧迫し本末転倒に。
・お互いの集中力も考え、8~10個ほどの質問を60分ほどで答えてもらうペースを想定している。
・インタビュー相手に、どんな言葉遣いや声色で話してほしいのかを伝えておく。
・インタビューは、技術的に完璧であればすべてうまくいくというものではない。
・人物とカメラの距離を適度に保つことで、映像的に客観的な印象が深まり、インタビューが公平に行われていると言うことを視聴者に伝えることができる。
全体を通して、半分は相手やテーマとの向き合い方に紙面が割かれています。
僕も仕事柄、インタビュー撮影は多く経験してきました。そして、その難しさを実感しています。
インタビュー撮影は常に新しい挑戦だからです。
場所も相手も内容も常に違う。相手のキャラクターも違います。話し方、緊張具合も違う。
わかるひとには、どんなカメラ、レンズ、機材を使い分けているか、はとても参考になるでしょう。照明は何を使ってるか、持ち込む機材が限られるならこれ、とか。
技術の本と言うよりも、いろんな作家の流儀の本という感じの印象でした。
