ゼロからの脚本術 10人の映画監督・脚本家のプロット論

『ゼロからの脚本術 10人の映画監督・脚本家のプロット論』
泊貴洋 著
2010年 誠文堂新光社

ゼロから、というのは何もないところから創作する過程、
という意味であり、初心者のための本ではないのが注意が必要です。

初心者はおそらく、読んでも混乱するだけだと思う。
結局、人によって違うんだなあ、ということが分かるから、です。

個人的にはなるほどと思った言葉は次の通り。

○脚本家・高橋泉
「巻き込まれるだけの受動的な人は主人公に向かない。
 能動的な人物に変えなきゃいけない。」
「原作があると難しい。マンガは、そのイラストの世界観の上での
 セリフだから、映画化したらその映像に合わせたセリフにする必要がある。」
○行定勲監督
「脚本は突き詰めておくけれども、現場で一度リセットされる。
 撮った素材をもとに、編集段階でもう一度バラバラに解体される。
 (中略)映画は3回生まれて2回死んでるんです。観客に届くまでに」
○内田けんじ監督
「脚本は誰も読んでくれない。だから映画にしてしまうといい。」

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