演出をさがして

03監督・役者

『演出をさがして』
濱口竜介/三宅唱/三浦哲哉 著
2025年 フィルムアート社

著者3名による、「演出」について話し合う映画の勉強会を書籍化したもの。
4人の映画監督および、著者2名の作品について、「カメラの高さが目の高さではない」などと細かい撮り方の演出について語り合う。

当然、演出に一つの答え、なんてなく、それぞれが自分の感覚、意見を出していくのが面白い。

・ビクトル・エリセは、初めてカメラの前に立つ人を撮影するのが大好き。素人俳優と職業俳優を混ぜることも好み、そうすると、職業俳優からも、思ってもいない表情などを引き出せる。
・引じり※は大事(三宅)
※撮影準備の設置、ならびに必要な画角を撮影するために準備するカメラの後ろの空間
・トニー・スコットはストーリーボードを全部書く。でも、最終的には何が起こるかわからない、という共通のコンセンサスをスタッフやキャストが持っている。
・映画の最初の十分って、観客が集中して情報を拾う時間で、この時間帯の観客の許容度はすごく高いんだと。
・僕は人物を撮るとき、基本的に目高というよりは、大体心臓くらいの位置に置くほうが好み(濱口)
・音楽がなくても映画がもつなら無理に音楽をつける必要はないと考えていた(濱口)
・それまで音楽があった空間から音楽が消えると、急にその空間が生々しく立ち上がる(濱口)

ここに挙げられてる作品を見ないとピンとこない話も多いので、読む前に自分の好みに合うか確かめてから、がいいかもしれません。
映画を「語りたい」タイプの人に刺さる本だと思います。

余談ですが、濱口監督は、「基本的に」が口癖なんだと思いました。笑

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