パワー・オブ・フィルム 名画の法則

『パワー・オブ・フィルム 名画の法則』
ハワード・スーバー 著/ 森マサフミ, 長土居政史 訳
2010年 キネマ旬報社

UCLAフィルムスクールで長年講義をしている著者による、映画の法則論をまとめたものです。
特徴的なのは、Aから順番にWまでの単語をタイトルにしたビジネス書調であること。
好きなもの、気に入ったものをいくつか紹介します。

[キャラクターの人間関係]キャラクターは、自己紹介ではなく周りの人の関係性において描かれるもの。
[ジャンル]ジャンルは、観る人の層を決めてしまう。名作になるには、そのジャンルを超越したものを取り入れるべき。
[ヒロイン]ヒーローはヒロインがいることでヒーローになれる。しかしヒロインは単体ではドラマにはなりにくい。男を追い払うしかないのだ。
[ジャーニー]旅がドラマを作るのではない。物理的な距離ではなく、主人公の成長こそがドラマなのだ。
[オリジナリティー]まったく新しいものを創出することは不可能に近い。大事なのはオリジナリティーではなく、クリエイティビティー(工夫)だ。
[ペルソナ]個性と役柄がピッタリ合う役者を探すといい。ドラマの中でその性格について説明する手間が省ける。だから、個性のある俳優は高額なのだ。
[ピテイ]ヒーローが傷を負っても、観客は哀れみはしない。観客が求めるのは、共感、だ。
[プロット]新しいプロットを思いついた、という人は往々にして、演劇や文学の歴史を知らない。

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