メイキング・オブ・ブレードランナー

『メイキング・オブ・ブレードランナー』
ポール・M・サモン 著/品川四郎・石川裕人 監訳
2007年 ヴィレッジブックス

言わずと知れた有名映画『ブレードランナー』について、
制作の過程で張り付いた著者が、微に入り際に入り解説する本。

とにかく分厚い本で、よほど好きなマニア向きとも言えます。
ただ、リドリー・スコットの映画術、とも言える内容になっていて、
学ぶところの多い本でもあります。

監督が採用している「ピクトリアル・リファレンス」
も参考になるし、シナリオを何度も書きなおしていく過程、
原作者との闘争、評判との戦い方、俳優陣との確執など、
ハリウッド流のヒリヒリ感も味わえるのも貴重です。
と言うのも、こういったことは多かれ少なかれ、
自主映画の現場でも起こることだからです。

リドリー・スコットが完璧主義者すぎて、
撮影現場は、かなり険悪な状況だったみたいですね。

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