『監督のクセから読み解く名作映画解剖図鑑』
廣瀬 純 著
2024年 彩図社
有名監督の演出術を、「クセ」と表現して紹介していく面白い切り口の本。
スピルバーグは反服、ウェス・アンダーソンは平面性、などといった
12人の監督それぞれの、複数の作品から共通して浮き上がってくるポイントを解説していきます。
・タランティーノはウンコみたいなもの、クソ野郎になってみたいという思いがある。
・平面世界で様々な試みをする一環として、ウェス・アンダーソンは映画以外の表現形態を持ち込んでいる。
・小津安二郎は、画面全体に等しく焦点を当てるパンフォーカスで、すべての空間に、同等の価値が与えられている。
・黒沢清は言う「学生映画でもハリウッドでも、一日に撮れるショットの数はだいたい同じで10~15。したがって、長回しを多用して、作品全体のショット数を減らすことができれば、撮影日数も減り、制作費を削減できる」
もっと他の監督も取り上げてほしかったと感じるのと同時に、解析される「クセ」に必ずしも納得するわけでもありません。
ただ、いろんな監督の「クセ」を読みながら、ひるがえって、自分の映画づくり・演出についても想いを馳せることになるでしょう。
僕は「北野武っぽい」「ジョン・ウーっぽい」「マイケル・ベイっぽい」映像はマネして撮ったことがあります。
演出とは、その監督の「解釈」「モノの見方」のことだ、と著者は言います。
そして、本書のクセの解説もまた、著者の解釈なのでしょう。
逆説的に、「映画は好きにみていいんだ」なんて言われたような気になった本でした。
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